システムトレード。
日経225先物に限らず、株にしても、FXにしても、
今やシステムトレード抜きには相場を語ることはできません。
システムトレードは、決められたルールに従ってトレードする手法です。
したがって、経験則や相場勘に頼った裁量トレードとは全く異なります。
そのルールは、過去のデータを分析・検証して作られますが、
データの蓄積が多いほど、検証期間が長いほど、ルールの信頼性は高くなります。
日経225先物の場合は、
上場以来のデータで検証すれば、信頼性が高いことになります。
当システムを作るにあたっては、
できるだけ長期間でのパフォーマンスを検証するために、
1990年1月から2008年10月まで(18年10ヶ月)のデータで検証しています。
下に示した表は、Dr.225の検証内容です。
上の表の中で、まず注目していただきたいのは、
何と言っても、損益総計と最大ドローダウンの少なさです。
Dr.225のコンセプトの1つは、
長期間にわたって、安定してリスクを抑えながら高い利益を稼ぎ出すことです。
システムトレードが浸透してきた現在、
ただ利益が高いだけではなく、
最大ドローダウンも最低限に抑えていないと優れたシステムとは言えなくなっています。
1年や2年の短期間であれば、カーブフィッティングで
利益を高めながら最大ドローダウンを抑えるのは意外と簡単にできます。
最大ドローダウン1000円を切るシステムでさえもです。
では、10年を超える長期間の場合はどうでしょうか?
1990年代前半はボラティリティ(値幅)も大きく、
最大ドローダウンも5000円から7000円くらいになってしまうのではないでしょうか?
しかし、Dr.225はこのボラティリティ(値幅)の大きかった時代を検証期間に含めても
最大ドローダウンは2350円です。
この通算損益123590円で最大ドローダウンをここまで抑えたシステムは
そう簡単に構築することは出来ません。
通算損益、最大ドローダウンのいずれも、トレードシステムにおいては大事な要素ですが、
その損益と、最大ドローダウンのバランスを比較し、トレードシステムのリスクの参考とするのが
最大DD/損益率です。。
最大DD/損益率は損益総計を最大ドローダウンで割った数値ですので、
数値が低ければ低いほど利益に対するリスクが小さいということになります。
統計期間中の損益が10,000円、最大ドローダウンが2,000円だとすれば、
この最大DD/損益率は20%ということになります。
通常、この数値は優秀なシステムで5%前後、平均的なシステムでも10%〜15%と言われています。
しかし、Dr.225は、
驚異的とも言える1.901%を記録しています。
それも18年を超える長期の検証でこの数値と言うことは、
長期に渡って利益を伸ばしながらもドローダウンは抑えてきたということになります。
このように説明しても、システムトレードをご存知の方に言わせれば、
「本当かよ?」「捏造じゃないの?」という疑問が生じるかもしれません。
そこで、Dr.225の利益が高くて最大ドローダウンが低いという理由について、
もう少し踏み込んでご説明いたします。
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